田中いずみです。元保育士ということもあってちょっとした工作が好きです。私のいう”ちょっとした”とは、友達に渡すメッセージカードを手作りする程度でしょうか。そこまで大したものではありません。しかし、工作をするにあたり画用紙をはじめ、カッターや定規やペンといった文房具が必要です。趣味で作っているうちに、使用するアイテムには自分なりのこだわりがあることを自覚し始めました。黒い油性ボールペンはゼブラ株式会社のジムノックが好き。のりはスティックタイプよりもヤマト株式会社のアラビックヤマトが好き、などなど……
事務用ボールペンはジムノックにかぎる
ジムノック大好きです。この結論に達したのは、保育士として働き始めてからでしょうか。私の園、そして0.1.2歳児はとにかく書類が多かったです。1歳児の担任でしたので、毎日の連絡帳、子どもひとりひとりの月案に加えて1歳児は週案(1週間を通して子どもをどのような目的をもって、どのように保育していくのかを書いたもの)というのも存在します。当時、1歳児クラスは16人在籍していました。担任は3人、手分けをして担任1人につき子ども5人ぶんを書きます。これが新卒1年目の私にとってはすごく重たい作業で、何度も書き直しましたし、月末が近づくと夜中3時まで起きていました。そしてボールペンを何本消費したかわかりません……書き物が多かったので、いつも”いかに手に負担のかからない筆記用具を使うか”を考えていたような気がします。
万年筆デビューはPilot「カクノ」
保育園を退職し、今から10年前くらいでしょうか、万年筆の存在を知り、コクヨの万年筆『カクノ』を購入しました。当時すでにペリカンから子ども用の万年筆も出ていたのですが、カクノ購入の同期としてはまずなんと言っても値段が安い。インクカートリッジは黒を選んだと思います。コンバーターというインクを吸い上げてカートリッジのようにして使うアイテムもありましたが、なんだか使いこなせない気がして使っていませんでした(10年後、コンバーターの使いやすさに感激することになります)
次に自分でエルバンの万年筆、同じくエルバンのカートリッジ式インクも一緒に購入しました。コンバーターという存在を知ってはいたものの同じ時期に友人がプラチナの万年筆をポン、と渡してきたのです。……と言っても、このプラチナ万年筆は100均の製品とのこと。今でもお気に入りですし、カートリッジの色のバリエーションが豊富なので気ままに使っています。
そして夫は私の誕生日にLAMYのsafariをプレゼントしてくれました。いい万年筆はボールペンに比べると、書いていても手が疲れにくいことに気付きます。この記事を読んでいる方は、薄々感じているかもしれません。私がすでに「気付いたら沼に両足つっこんでた」状態だったということを。現状、万年筆にそこまでお金をかけられないのであれこれ買わずに済んでいます。
万年筆であて名書きをしたい
筆まめを自覚している私ですが、万年筆に憧れるようになったきっかけは、祖母や祖父宛ての年賀状でした。筆、筆ペン、もしくは万年筆で書かれたものばかり。どれもこれも個性があって、私が当時習っていたような小学校の書道教室の文字とは全く違う表情をしていました。(小学校の書道は基礎だと思っているのでそれはそれで習うことに意味がありました。)
でも、私の持っているインクは水と交じり合うと滲んでしまう。これでは雨の日に郵便を配達されることになったら、住所は滲んでしまうのでは?何も知らないときの私は、うかつにも和紙のレターセットに万年筆を使って手紙をしたためようとしたこともありました。書道習っていたのに、どうしてそういう経験が役に立たないんでしょう。いい勉強になりました。
顔料インクを知る
あの年賀状のように水に耐えられるインクがあるのかを調べてみたところ顔料インクという存在を知りました。顔料インクは私の理想をすぐに叶えてくれました。念願の、手紙の宛名書き。顔料インクは乾きやすいので頻繁に使っていないとペン先にインクが固まって目詰まりする可能性もあります。しかし、とっても書きやすいことと「万年筆を使う私ってちょっとオシャレだよね、フフン」とも思っているので使用頻度はほぼ毎日。そのためなんら問題がありません。
えーと、すみません。ここまでが前置きです。
寺西化学工業株式会社を知っているか
本題に入ります。ガラスペンとラメ入りのインクを購入した話をしたいんです。初めてガラスペンを購入しました。ガラスペンもインクも”寺西化学工業株式会社”の製品です。はてなマークの書かれた油性マジックの会社ですね。知っている人は多いはず。
購入の経緯は、とある文房具店が閉店セールをしているところを発見したんです。せっかくなら割引率の高い商品でも買っちゃうかあなんて店内を見ていたら、ショーケースに飾られていたのがこのガラスペンです。じゃーん。
マーブルがかった色使いがたまりません。
店員さんに、軸はガラスではなさそうですが、ペン先はガラスでしょうか?と確認しました。軸は樹脂、ペン先はガラスであることがわかったので迷わず購入しました。ガラスペンずっと欲しかったので、ついに、ついに出会っちゃった!というハッピーな気持ちです。
ガラスペン、なぜ今まで買わなかったのか
万年筆はすぐ買ったのになぜガラスペンはすぐ買わなかったのか。そこにも理由があります。ガラスペンは、ちゃんとした置き場がないと、ガラスペンを作ってくださった方(職人さんかな)に申し訳ないと思っていました。つい先日、私の作業机を自室に設置したので、置き場ができたんです。これで気兼ねなく置いておくスペースが確保できるなあと思っていた矢先の買い物だったので、運命を感じました。物欲がふつふつと湧いてくると衝動を抑えるのが難しい私ですが、購入を待っていてよかったです。
思い出はラメ入りの墨汁
同時に購入したインクも同企業のカラーインキで大変かわいい色味かつシルバーラメが大量に入っています。別名は、私の好きなマンガのキャラクター、アバッキオの概念インクとでもしましょうか。私、高校の授業でラメ入りの墨汁を使ったことがあるんです。もちろん書道の先生が用意してくださったもので、真っ黒の墨汁しか知らなかった私は、何色も用意されたかわいすぎる墨汁が衝撃的でした。喜んで使ったのをいまでも覚えています。すごく懐かしい感覚を思い出しました。書道の先生、元気かなあ。
念願のガラスペンを意図しないタイミングで購入したため、とてもテンションが上がってしまいこのブログを書くにいたりました。特に言いたいこともないのですが、これからも書くことを楽しんでいこうと思います。